「安曇野に行ったら、わさび丼を食べてみたい」——そう思って検索している方、多いのではないでしょうか。安曇野は日本有数のわさび産地で、北アルプスの雪解け水が育てた本わさびをすりおろしてご飯にのせるだけのシンプルな丼が、この地域の名物として知られています。でも、どの店で食べられるのか、値段はいくらなのか、食べ方にコツはあるのか、意外と情報がまとまっていないのも事実です。
この記事では、安曇野わさび丼が食べられるお店の情報を価格・アクセス・営業時間まで整理し、初めて食べる方でも迷わず楽しめるようガイドします。食べ方のコツから周辺の寄り道スポットまで、安曇野ドライブの計画がこの1ページで立てられる内容です。
・安曇野わさび丼が食べられるお店の場所・価格・営業時間
・本わさびのすりおろし方と食べ方のコツ
・混雑を避けるベストな時間帯と季節ごとの注意点
・わさび丼と合わせて回りたい安曇野の周辺スポット
安曇野わさび丼とは|北アルプスの湧水が生んだシンプルで贅沢な一杯
温かいご飯・本わさび・鰹節だけで成り立つ究極のシンプル丼
安曇野わさび丼の構成はいたってシンプルです。炊きたてのご飯に、すりおろしたばかりの本わさびをのせ、鰹節と刻み海苔をちらし、醤油を少量たらして食べる——それだけです。チューブわさびとはまったく異なる、甘みとさわやかな辛さが鼻に抜ける本わさびの風味が主役の一杯です。使われるわさびは安曇野産の本わさび(学名:Wasabia japonica)で、一般的な西洋わさび(ホースラディッシュ)とは植物としても別種にあたります。本わさびの辛さは揮発性で、すりおろしてから3〜5分がピーク。その後はどんどん風味が飛んでいくため、食卓ですりおろして即食べるスタイルが定着しました。価格帯は700〜1,200円ほどで、蕎麦とセットで1,500円前後の店も多くあります。ドライブ途中のランチとしてちょうど良い予算感です。
安曇野がわさびの名産地である理由は「水温13℃の湧水」
わさびの栽培には年間を通じて水温が13℃前後に保たれる清流が必要です。安曇野は北アルプスの雪解け水が地下を通って湧き出す「湧水群」が点在しており、環境省の「名水百選」にも選ばれた安曇野わさび田湧水群がその代表格です。1日の湧水量は約12万トンとも言われ、この豊富で冷たい水がわさびの栽培に適した環境をつくっています。大王わさび農場だけで年間約100トンのわさびを生産しており、農場の面積は東京ドーム約11個分にあたる約15ヘクタール。観光農場としてはもちろん、実際の生産拠点としても国内最大規模を誇ります。わさび田に一面に広がる緑と、その脇を流れる透き通った水の景色は、わさび丼を食べる前の「予習」としても見ておく価値があります。
チューブわさびと本わさびの違いを知ると安曇野わさび丼の価値がわかる
スーパーで売られているチューブわさびの多くは西洋わさび(ホースラディッシュ)が主原料で、着色料で緑色に仕上げています。辛さがツンと鼻を突くのが特徴で、刺身の薬味としては馴染み深い味です。一方、安曇野で使われる本わさびは、辛さのなかにほのかな甘みがあり、すりおろした瞬間に花のような香りが立ちます。口に入れると辛さが鼻に抜けたあと、じんわりと甘みが残る。この味の違いを一度体験すると、「わさびってこんな味だったのか」と認識が変わります。ただし、本わさびは1本あたり500〜1,500円ほどと高価で、栽培にも1年半〜2年かかるため、安曇野の産地で食べることに大きな価値があるわけです。お土産用の生わさびも農場や道の駅で購入できますが、鮮度が落ちやすいため帰宅後は早めに使い切る必要があります。
安曇野の本わさびは「沢わさび」と呼ばれる水耕栽培方式で育てられています。畑で育てる「畑わさび」に比べて根茎が太く、辛さと甘みのバランスが良いのが特徴。大王わさび農場のわさび田では、この沢わさびが一面に栽培されている様子を間近で見学できます。
安曇野わさび丼の食べ方|すりおろし方ひとつで味が激変する
鮫皮おろしで円を描くようにすりおろすのが鉄則
本わさびをすりおろすときは、金属製のおろし金ではなく鮫皮おろし(さめかわおろし)を使うのが基本です。鮫皮の細かい突起がわさびの細胞を均一に壊し、辛味成分(アリルイソチオシアネート)と甘み成分をバランスよく引き出します。すりおろし方のコツは「の」の字を描くようにゆっくり円を描くこと。力を入れてゴリゴリすると繊維が粗くなり、辛さだけが前に出てしまいます。大王わさび農場の飲食施設「湧水かまめし 大王庵」では、鮫皮おろしが一緒に提供されるため、初めてでも正しいすりおろし方で味わえます。一方、店によっては事前にすりおろしたわさびが盛られて出てくるケースもあるため、自分ですりおろしたい場合は事前に確認しておくと安心です。
醤油は「かける」のではなく「垂らす」が正解
安曇野わさび丼を食べるとき、ありがちな失敗が醤油のかけすぎです。醤油を丼一面にかけてしまうと、わさびの繊細な風味が塩味に負けてしまいます。地元のお店では「醤油は小さじ1杯程度を、わさびの横に垂らすように」と案内されることが多いです。わさびをご飯と一緒に口に運び、醤油はあくまで味変のアクセントとして少しずつ使うのがおすすめの食べ方です。鰹節の旨味と海苔の香りがわさびの辛さを受け止めてくれるので、醤油が少なくてもしっかり味がまとまります。家族連れで訪れる場合、小さなお子さんにはわさび抜きのご飯に鰹節と醤油だけで食べてもらう方法もあります。わさび丼はシンプルなぶん、子どもと大人で味の調整がしやすいメニューです。
わさびの茎や葉もトッピングに使える店がある
大王わさび農場の「本わさび飯」では、わさびの根茎だけでなく、刻んだわさびの茎もトッピングとして提供されます。茎はシャキシャキとした食感があり、根茎ほどの辛さはないものの、さわやかな香りが楽しめます。わさびの葉を天ぷらにして添える店もあり、葉のほろ苦さとご飯の甘みの組み合わせは意外なおいしさです。わさびは根茎だけでなく、茎・葉・花まで食べられる植物で、安曇野では春先(3〜4月)にわさびの花が出回ります。この時期に訪れると、わさびの花のおひたしや天ぷらを出す店もあり、わさび丼と一緒に注文すると「わさびづくし」の食事が楽しめます。ただし花の時期は短く、3月下旬〜4月上旬の2〜3週間ほどに限られるため、狙って訪れるなら事前に農場や店舗に開花状況を問い合わせるのが確実です。
すりおろした本わさびの風味は3〜5分で半減します。提供されたらすぐに食べ始めるのがベスト。写真撮影に時間をかけすぎると、せっかくの風味が飛んでしまいます。「まず一口食べてから写真を撮る」くらいの気持ちで臨んでください。
大王わさび農場で食べる安曇野わさび丼|入場無料で楽しめる人気スポット
「湧水かまめし 大王庵」の本わさび飯は自分ですりおろすスタイル
大王わさび農場のメイン飲食施設「湧水かまめし 大王庵」では、「本わさび飯」が看板メニューのひとつです。温かいご飯に本わさび、鰹節、刻みのり、ネギがセットになっており、鮫皮おろしを使って自分ですりおろして食べるスタイルです。わさびの根茎が丸ごと1本(またはハーフ)付いてくるため、好みの量を調整できるのがうれしいポイント。すりおろしたわさびが余ったら、一緒に注文した蕎麦の薬味として使うこともできます。価格は本わさび飯単品で1,000円前後、蕎麦とのセットで1,500円前後です。農場自体は入場無料で、ミシュラン・グリーンガイドで一つ星を獲得した観光スポットでもあるため、食事と観光を兼ねて訪れるのに最適な場所です。
農場内の他の飲食施設でもわさびメニューが充実
大王わさび農場には「大王庵」以外にもフードコートやテイクアウト店舗があり、わさびソフトクリーム(350円前後)、わさびコロッケ(300円前後)、わさびビール(500円前後)など、わさびを使ったメニューが豊富に揃っています。わさび丼をメインに食べつつ、デザートにわさびソフトクリームを追加するのが定番の楽しみ方です。わさびソフトクリームはバニラベースにわさびのさわやかな辛さが後味に残る味わいで、辛さは控えめなのでお子さんでも食べやすいです。フードコートは座席数が多く回転も早いため、混雑時でも比較的待ち時間が短い傾向があります。ただし、大型連休(GW・お盆・紅葉シーズン)の11〜13時は30分以上の待ちが発生することもあるため、10時台の早めのランチか14時以降の遅めのランチがスムーズです。
大王わさび農場のアクセスと駐車場情報
大王わさび農場は長野自動車道・安曇野ICから車で約10分の立地です。ICを降りてからの道は片側1車線の一般道ですが、看板が要所に出ているため迷うことはほぼありません。駐車場は無料で約350台分があり、普通の週末であれば駐車に困ることは少ないです。ただし、GWと紅葉シーズン(10月中旬〜11月上旬)の土日は朝9時の開場前から駐車場が埋まり始め、10時台には満車になるケースがあります。この時期は朝8時台の到着を目安にするか、午後14時以降に訪れると比較的空いています。公共交通機関ではJR大糸線「穂高駅」からタクシーで約10分(約1,500円)、またはレンタサイクルで約15分です。穂高駅前にはレンタサイクル店があり、1日1,000円前後で借りられるため、天気の良い日はサイクリングでのアクセスもおすすめです。
| 名称 | 大王わさび農場 |
| 所在地 | 長野県安曇野市穂高3640 |
| 営業時間 | 9:00〜17:00(季節変動あり) |
| 定休日 | 年中無休(冬季は一部施設休業) |
| 予算目安 | 1,000円〜1,500円(本わさび飯+蕎麦セット) |
| 駐車場 | あり(約350台・無料) |
| アクセス | 長野自動車道 安曇野ICから車で約10分 / JR穂高駅からタクシー約10分 |
安曇野わさび丼が食べられるおすすめ店|大王わさび農場以外の選択肢
信州坊主ほのか|自家栽培わさびと有機米で作る手づくりわさび丼
安曇野市豊科高家にある「信州坊主ほのか」は、自家栽培の本わさびと有機栽培米を使ったわさび丼が食べられる蕎麦・おにぎりの店です。小さな農家レストランで、座席数は限られていますが、その分一杯ずつ丁寧に提供されるのが魅力です。わさび丼は800円前後で、蕎麦とのセットメニューもあります。営業時間は11:30〜14:00(ラストオーダー13:45)で、定休日は火曜日。ランチタイムのみの営業なので、訪れる際は時間に余裕を持って計画を立ててください。長野自動車道・安曇野ICから車で約15分、駐車場は店舗前に数台分あります。地元の常連客も多く、安曇野の日常に溶け込んだ雰囲気のなかで食べるわさび丼は、観光地の飲食店とはまた違った味わいがあります。
そば処 上條|手打ち蕎麦と一緒に楽しむわさびの薬味スタイル
安曇野エリアの蕎麦店では、わさびを丸ごと1本添えて提供するスタイルの店が複数あります。穂高エリアにある蕎麦店では、蕎麦を注文すると本わさびと鮫皮おろしが一緒に出てくるため、蕎麦の薬味としてはもちろん、別に白ご飯を注文すれば即席のわさび丼を作ることもできます。蕎麦とわさび丼を両方楽しみたいなら、この「蕎麦+白ご飯追加」スタイルがコスパ面では優秀です。蕎麦が900〜1,200円、白ご飯の追加が200〜300円程度なので、合計1,100〜1,500円でどちらも味わえます。安曇野の蕎麦店は11:00開店が多く、蕎麦が売り切れ次第終了の店も珍しくないため、確実に食べたいなら11時台の訪問がおすすめです。カップルや友人同士で訪れるなら、一人が蕎麦、もう一人がわさび丼を注文してシェアするのも良い方法です。
道の駅ほりがねの里・穂高周辺の直売所でわさびを買って自宅で再現
安曇野で食べたわさび丼の味を自宅でも再現したいなら、道の駅や農産物直売所で生わさびを購入する方法があります。「道の駅ほりがねの里」や安曇野市内の農産物直売所では、安曇野産の本わさびが1本500〜1,000円程度で販売されています。スーパーで買う本わさびよりも新鮮で、太さも十分なものが手に入ります。鮫皮おろしは大王わさび農場のお土産コーナーやネット通販で1,500〜3,000円程度で購入可能です。自宅で作る場合のポイントは、ご飯を炊きたての熱々にすること。わさびの辛味成分は温度が高いと揮発しやすく、熱いご飯の上で一気に香りが広がります。冷めたご飯ではこの効果が弱まるため、炊きたてにこだわってください。なお、生わさびの保存は湿らせたキッチンペーパーに包んでラップをかけ、冷蔵庫で保管すれば2〜3週間は持ちますが、風味は日を追うごとに落ちるため、購入後1週間以内に使い切るのが理想です。
| 比較項目 | 大王わさび農場 | 信州坊主ほのか | 蕎麦店(薬味スタイル) |
|---|---|---|---|
| わさび丼の価格 | 約1,000円 | 約800円 | 蕎麦+白ご飯で約1,100〜1,500円 |
| すりおろし体験 | ○(鮫皮おろし付き) | 店舗による | ○(蕎麦の薬味として) |
| 駐車場 | 約350台(無料) | 数台 | 店舗により5〜20台 |
| 混雑度(休日) | 混みやすい(特にGW・紅葉期) | 比較的空いている | 売り切れ注意 |
| 観光との相性 | ◎(農場見学と一緒に) | △(食事メイン) | ○(蕎麦巡りと一緒に) |
※信州びより調べ(2026年5月時点)。価格は税込目安。時期や仕入れ状況により変動する場合があります。
安曇野わさび丼をもっと楽しむためのシーン別プラン
ドライブ旅なら安曇野ICから大王わさび農場→蕎麦店のはしごルート
安曇野ドライブでわさび丼を楽しむなら、午前中に大王わさび農場を訪れてわさび田を散策し、農場内で本わさび飯を食べるのが王道ルートです。農場の滞在時間は食事込みで1.5〜2時間が目安。その後、車で10〜15分圏内にある穂高エリアの蕎麦店に立ち寄って、午後のおやつ代わりにざる蕎麦を食べるのもおすすめです。安曇野ICから農場まで約10分、農場から穂高神社まで約5分、穂高神社から安曇野ちひろ美術館まで約20分と、主要スポットが比較的コンパクトにまとまっているため、半日あれば「わさび丼+観光2〜3箇所」の充実したドライブコースが組めます。帰りは安曇野ICに戻るか、松本方面に足を延ばして松本城を回るルートも人気です。
家族連れは大王わさび農場一択|子ども向けメニューと広い園内が強み
小さなお子さん連れの場合、大王わさび農場が最もストレスなく楽しめます。園内は舗装された遊歩道が整備されており、ベビーカーでも移動しやすいです。わさび丼の辛さが心配なお子さんには、フードコートでわさびコロッケやおやきなど辛さ控えめのメニューが選べます。わさびソフトクリームも辛さはマイルドなので、小学生くらいなら食べられる子が多いです。農場内には水車小屋や展望台もあり、わさび田を眺めながらの散策は大人も子どもも楽しめます。トイレも園内に複数箇所あり、おむつ替えスペースも設置されています。注意点として、農場の遊歩道は一部砂利道があるため、ベビーカーのタイヤが小さいタイプだと少し走りにくい場所もあります。舗装されたメインルートを選んで回れば問題ありません。
一人旅・カップルなら穴場の小さな蕎麦店でゆっくり味わう
一人旅やカップルでの安曇野ドライブなら、大王わさび農場のような大規模スポットよりも、穂高や堀金エリアの小さな蕎麦店でわさび丼を静かに味わうのがおすすめです。地元の人が通う小さな店は、席数が10〜20席程度で待ち時間も短く、店主との会話からわさびの食べ方や安曇野の見どころを教えてもらえることもあります。平日の11時台に訪れれば、ほぼ待たずに入れるケースがほとんどです。カップルなら、蕎麦とわさび丼をひとつずつ注文してシェアすると、1人あたり1,000円前後で両方楽しめます。食後は安曇野ちひろ美術館や碌山美術館など、静かな美術館を回るコースが人気です。穂高エリアには雰囲気の良いカフェも点在しているため、食後のコーヒーまで含めた「わさび丼+美術館+カフェ」のコースを組むと、半日で充実した時間が過ごせます。
・ドライブ旅 → 大王わさび農場で食事+見学、その後穂高周辺を巡回
・家族連れ → 大王わさび農場(子ども向けメニュー・広い園内・トイレ充実)
・一人旅 → 穂高・堀金の小さな蕎麦店でゆっくり
・カップル → 蕎麦店でシェア+美術館+カフェの半日コース
安曇野わさび丼で失敗しないための注意点と混雑対策
GW・お盆・紅葉シーズンの大王わさび農場は朝9時到着が安全ライン
大王わさび農場は安曇野で最も集客力のある観光スポットのため、大型連休の混雑は避けられません。特にGW(4月下旬〜5月上旬)、お盆(8月中旬)、紅葉シーズン(10月中旬〜11月上旬)の土日祝日は、駐車場が朝9時の開場後すぐに埋まり始めます。10時を過ぎると満車で入れないこともあり、周辺道路も渋滞します。この時期にわさび丼を目当てに訪れるなら、朝8時台に駐車場に到着するか、午後14時以降に訪れるのが現実的です。飲食施設の混雑ピークは11:30〜13:00で、この時間帯は30〜45分待ちになることもあります。平日であれば大型連休中でも比較的空いており、駐車場の心配はほぼ不要です。
冬季(12〜2月)は営業時間短縮と一部施設休業に注意
安曇野の冬は冷え込みが厳しく、12月〜2月は気温が氷点下になる日も珍しくありません。大王わさび農場は冬季も営業していますが、営業時間が短縮され、一部の飲食施設やお土産コーナーが休業する場合があります。わさび田自体は冬でも見学できますが、水面に薄氷が張ることもあり、夏場の青々とした景色とはかなり印象が異なります。冬に訪れる場合は、事前に公式サイトで営業状況を確認しておくと「行ったのに閉まっていた」という失敗を防げます。一方で、冬の安曇野は観光客が少なく、雪をかぶった北アルプスの山並みが美しい時期でもあります。混雑を避けてゆっくりわさび丼を食べたいなら、あえて冬に訪れるのも選択肢のひとつです。防寒対策をしっかりしたうえで、温かいわさび丼と蕎麦で体を温めるのは冬ならではの楽しみ方です。
蕎麦店は「売り切れ終了」が基本|確実に食べるなら11時台に
安曇野の蕎麦店は手打ちで毎朝打つ分だけを用意する店が多いため、「蕎麦がなくなり次第閉店」が一般的です。人気店では13時台に売り切れることもあり、「14時に行ったら閉まっていた」という話はよく聞きます。わさび丼を蕎麦とセットで楽しみたいなら、11時の開店に合わせて訪れるのが確実です。特に週末は地元客と観光客が重なるため、11時台でも待ちが発生する店があります。予約を受け付けている店は少数派ですが、電話で「本日の蕎麦の残り状況」を教えてくれる店もあるため、出発前に一本電話を入れておくと安心です。また、定休日が「不定休」の店も多いため、Googleマップの営業情報だけでなく、店舗のSNSや電話で最新の営業日を確認する習慣をつけておくと失敗しません。
安曇野わさび丼と一緒に回りたい周辺スポット5選
安曇野わさび田湧水群|名水百選に選ばれた湧水を間近で
安曇野わさび田湧水群は、環境省の「名水百選」に選ばれた湧水スポットです。大王わさび農場の周辺にも湧水ポイントが点在しており、透き通った水が地面から湧き出す様子を間近で見ることができます。水温は年間を通じて約13℃で、夏でもひんやりと冷たい水に手を浸すことができます。この湧水がわさびの栽培を支えていると思うと、わさび丼を食べた後に訪れるとより深く味わいを感じられます。駐車スペースは限られていますが、大王わさび農場から徒歩圏内の湧水ポイントもあるため、農場散策のついでに立ち寄るのが便利です。一人旅の方にはとくにおすすめで、水の音だけが聞こえる静かな環境で、ぼんやり過ごす時間は安曇野ならではの贅沢です。
穂高神社|安曇野の総鎮守で旅の安全祈願
JR穂高駅から徒歩3分、大王わさび農場から車で約5分の場所にある穂高神社は、安曇野の総鎮守として古くから信仰を集める神社です。境内は手入れの行き届いた静かな空間で、大きな杉の木に囲まれた参道を歩くだけで気持ちが落ち着きます。毎年9月下旬には例大祭「お船祭り」が行われ、船型の山車が練り歩く勇壮な祭りは見応えがあります。駐車場は無料で約30台分あり、参拝時間は自由です。わさび丼の前後に立ち寄れるちょうど良い寄り道スポットで、所要時間は15〜20分程度。御朱印も受け付けており、旅の記念にもなります。ドライブの安全祈願を兼ねて参拝するのも良いですね。
安曇野ちひろ美術館|絵本画家いわさきちひろの世界に浸る
安曇野ちひろ美術館は、絵本画家いわさきちひろの作品を展示する美術館で、大王わさび農場から車で約20分の松川村にあります。北アルプスを望む広大な公園の中に建ち、美術館の周囲には芝生広場や花畑が広がっています。入館料は大人1,200円、高校生以下は無料。館内にはカフェも併設されており、展示を見た後にゆっくりお茶を楽しめます。開館期間は3月〜11月で、冬季(12月〜2月)は休館となるため注意が必要です。家族連れやカップルに人気のスポットで、わさび丼を食べた後の午後の時間をゆったり過ごすのに向いています。美術館の滞在時間は1〜1.5時間が目安です。
碌山美術館|日本近代彫刻の傑作に出会える安曇野のシンボル
碌山美術館(ろくざんびじゅつかん)は、安曇野出身の彫刻家・荻原碌山(守衛)の作品を展示する美術館です。JR穂高駅から徒歩7分とアクセスが良く、教会風のレンガ造りの建物自体が見どころのひとつです。代表作「女」は日本近代彫刻の傑作として知られ、わずか30歳で夭折した碌山の情熱が凝縮された作品を間近で見ることができます。入館料は大人700円、高校生300円、小中学生150円と手頃で、所要時間は30分〜1時間程度。大王わさび農場からは車で約10分、穂高神社からは徒歩圏内です。一人旅でじっくり芸術に触れたい方、カップルで静かな時間を過ごしたい方におすすめの寄り道先です。
意外と知られていないけれど、安曇野は美術館の密度が高い地域です。安曇野ちひろ美術館、碌山美術館、安曇野市豊科近代美術館、田淵行男記念館など、車で20分圏内に個性的な美術館が集まっています。「わさび丼+美術館2〜3館」で1日コースを組むと、食と文化の両方を満喫できる安曇野ならではの旅になります。
まとめ|安曇野わさび丼はシンプルだからこそ現地で食べる価値がある
安曇野わさび丼は、北アルプスの湧水で育った本わさびの風味をダイレクトに味わえる、この土地ならではのメニューです。チューブわさびでは出せない甘みと香りは、安曇野の水と土地が育てた本わさびだからこそ。すりおろしてから3〜5分で風味が飛んでしまうため、「産地で、すりたてを食べる」ことに意味がある一杯です。
大王わさび農場は入場無料でわさび田の見学と食事を両方楽しめる定番スポット。信州坊主ほのかのような小さな農家レストランでは、地元の空気を感じながらゆっくり味わえます。蕎麦店で本わさびと鮫皮おろしが出てくるスタイルなら、蕎麦とわさび丼のどちらも楽しめます。
この記事の要点を整理します。
- 安曇野わさび丼は温かいご飯+すりたての本わさび+鰹節+醤油のシンプルな丼。価格は700〜1,200円が目安
- すりおろしは鮫皮おろしで「の」の字を描くようにゆっくり。醤油は垂らす程度で
- 大王わさび農場は安曇野ICから車で約10分、駐車場350台無料。GW・紅葉期は朝9時前到着が安全
- 小さな蕎麦店は売り切れ終了が基本。11時台の訪問で確実に
- 冬季は営業時間短縮・一部施設休業あり。事前確認を
- 家族連れなら大王わさび農場、一人旅・カップルなら穂高の蕎麦店がおすすめ
- わさび丼+穂高神社+美術館で半日コースが組める
まずは大王わさび農場の「本わさび飯」から試してみるのが、最も迷わない第一歩です。農場見学と食事を合わせて2時間ほどで回れるため、安曇野ドライブの最初の立ち寄りスポットにぴったりです。一度本わさびの味を知ると、次は小さな蕎麦店を巡ってみたくなるはず。安曇野のわさび丼は、リピートしたくなる一杯です。
※営業時間・価格は時期により変動する場合があります。お出かけ前に各店舗の最新情報をご確認ください。

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