冷蔵庫の奥からハムのパックを見つけて、「これいつ開けたっけ?」と焦ること、ありますよね。朝のサンドイッチやお弁当にサッと使えて便利な一方で、気づいたら端がカサカサに乾いていたり、ヌメッとしていたり。もったいないから捨てたくない、その気持ちよくわかります。じつはハムは、開封してからの扱い方で日持ちが大きく変わる食品です。未開封なら製造から2〜3週間もちますが、一度封を切ると空気に触れて傷みが進み、冷蔵では3〜4日が使い切りの目安になります。でも安心してください。包み方をひと工夫して冷凍すれば、約1ヶ月おいしさをキープできます。この記事では、ハムの保存方法を冷蔵・チルド・冷凍の3パターンで整理し、味を落とさない包み方や解凍のコツ、傷んだサインの見分け方まで、今日から実践できる形でまとめました。
・開封後のハムが冷蔵で何日もつのか、長持ちさせる包み方
・味を落とさずに冷凍して約1ヶ月キープする3つの手順
・生ハムなど種類ごとの保存期間の違い
・傷んだハムの危険なサインと、食中毒を防ぐポイント
ハムの保存方法の基本|冷蔵・チルド・冷凍で日持ちはこう変わる

まず押さえておきたいのは、ハムの日持ちは「未開封か開封後か」「どの温度帯で保存するか」でまるで違ってくるということです。同じ一枚のハムでも、パックのまま冷蔵室に入れておくのと、開封してチルド室でしっかり密封するのとでは、鮮度の落ち方がぜんぜん変わります。ここでは保存の全体像として、冷蔵・チルド・冷凍それぞれの特徴と、賞味期限の正しい読み方をおさえておきましょう。基本さえわかれば、あとは自分の使うペースに合わせて保存方法を選ぶだけです。
未開封と開封後で、日持ちはこんなに変わる
結論から言うと、ハムは開封した瞬間から日持ちのカウントが変わります。未開封のスライスハムは、パッケージに記載された賞味期限(製造から2〜3週間程度が目安)まで冷蔵で保存できますが、開封後は冷蔵で3〜4日を目安に使い切るのが安全です。理由はシンプルで、封を切ると切り口から空気に触れ、雑菌が付着して傷みが一気に進むからです。よくあるのが「賞味期限がまだ先だから大丈夫」と開封後もそのまま数日放置してしまうケース。表示の期限はあくまで未開封が前提なので、開けたら期限に関わらず早めに食べ切りましょう。すぐ使い切れないと分かっているなら、開封したその日に冷凍へ回すのが賢い判断です。
ハムはそもそも豚肉を加工した食品です。生のお肉の保存の考え方を知っておくと、加工品であるハムの扱いもぐっとイメージしやすくなりますよ。
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じつは「チルド室」がハム保存のベストポジション
ハムを冷蔵で保存するなら、置き場所はチルド室が正解です。チルド室は約0℃に保たれていて、約3〜6℃の一般的な冷蔵室よりも低温。菌の繁殖をゆるやかにでき、ハムのしっとりした食感も守りやすくなります。ドアポケットは開閉のたびに温度が上がりやすく、ハムのような傷みやすい加工品には不向きです。手順としては、開封したハムをラップでぴったり包み、保存袋に入れてからチルド室の奥へ。ありがちな失敗は、なんとなく取り出しやすいドアポケットに入れてしまうこと。温度変化でヌメリが出やすくなります。冷蔵庫の中でも「いちばん冷える場所」を意識するだけで、同じ数日でも鮮度のもちが違ってきます。
「賞味期限」は未開封が大前提だと知っておく
ハムのパッケージに書かれた賞味期限は、「未開封で、表示どおりに冷蔵保存した場合においしく食べられる期限」を示しています。つまり、封を切った時点でこの期限は目安として機能しなくなると考えてください。開封後は日数の表示があってもなくても、空気に触れた分だけ傷みが進みます。「まだ1週間あるから」と油断せず、開けたら3〜4日で使い切る、を基本にしましょう。とはいえ神経質になりすぎる必要もありません。きちんと密封してチルド室に入れておけば、数日は問題なくおいしく食べられます。大切なのは「開封日を覚えておく」こと。パックに開けた日をマジックで書いておくと、迷わず判断できて便利です。
開封後のハムは冷蔵で3〜4日が目安|長持ちさせる包み方
開封したハムをできるだけ長くおいしく保つカギは、「空気に触れさせないこと」に尽きます。ハムの表面が乾いてカサカサになったり、逆にヌメッとしたりするのは、空気や雑菌が原因。ここでは、冷蔵で3〜4日をしっかりもたせるための包み方と、やりがちな失敗、そして一人暮らしの方向けの使い切りのコツを紹介します。ひと手間かけるだけで、翌日のハムの状態がまるで違いますよ。
ラップ密着+保存袋で「二重の空気遮断」
冷蔵でハムを長持ちさせる基本は、ラップで密着させてから保存袋に入れる二重ガードです。ポイントは、ラップをハムの表面にぴったり貼り付けて空気の層を作らないこと。その上でフリーザーバッグなどに入れ、袋の空気を抜いて閉じれば、乾燥もニオイ移りも防げます。手順は、①残ったハムをまとめてラップでくるむ、②保存袋に入れて空気を抜く、③チルド室で保存、の3ステップだけ。ふんわり包むとラップとハムの間に空気が残り、そこから乾燥が進んでしまいます。少し面倒でも、手のひらで押さえながらぴったり包むのがコツです。この一手間で、切り口の乾きや変色をぐっと抑えられます。
- 残ったハムを重ねてラップで密着させて包む
- フリーザーバッグに入れ、空気を押し出して閉じる
- 冷蔵庫のチルド室(約0℃)の奥で保存し、3〜4日で使い切る
やりがちな失敗①:パックのまま放置でヌメリが出る
いちばん多い失敗が、開封したハムを元のパックに戻してそのまま冷蔵庫へ、というパターンです。一度開けたパックは密閉できていないため、内部に空気が入り込み、切り口から雑菌が増えていきます。とくに夏場やドアポケットのような温度が上がりやすい場所だと、2〜3日で表面にうっすらヌメリが出てくることも。ヌメリは傷みが進んだサインなので、そうなる前に密封するのが肝心です。対策は、開けたらすぐラップで包み替えること。「あとでやろう」と思っているうちに乾いたりヌメッたりするので、開封したその場で包み替えるのを習慣にすると失敗が減ります。ほんの10秒の手間で、翌日のハムがちゃんとおいしく食べられます。
一人暮らしなら「少量パック」を選ぶのが正解
一人暮らしで、ハムを使い切る前にダメにしてしまいがちな方は、そもそも少量パックや個包装タイプを選ぶのがいちばんの近道です。大容量パックは割安に見えても、開封後3〜4日で使い切れなければ結局ムダになってしまいます。4〜5枚入りの小分けタイプなら、開けたその日〜翌日で無理なく食べ切れて、鮮度のいい状態のまま楽しめます。それでも余りそうなときは、迷わず冷凍へ。1枚ずつ包んでおけば、朝食やお弁当に1枚だけ取り出せて便利です。「安いから」と大袋を買って持て余すより、自分の食べるペースに合ったサイズを選ぶほうが、結果的にムダも出ずに済みますよ。
冷凍すれば約1ヶ月!ハムの味を守る3ステップ

「ハムって冷凍できるの?」とよく聞かれますが、答えはイエスです。ニッポンハムの公式情報でも、冷凍保存は可能で衛生面の問題はないとされています(風味は多少落ちます)。冷凍すれば約1ヶ月保存でき、まとめ買いや使い切れない分の救済にぴったり。ただし、やり方を間違えると解凍後にパサついたり水っぽくなったりします。ここでは味をできるだけ落とさずに冷凍する手順、スライスとブロックそれぞれのコツ、そして解凍のポイントまで、順番に見ていきましょう。
スライスハムは「1枚ずつ挟んで」冷凍する
スライスハムを冷凍するなら、1枚ずつラップで仕切って重ねるのが正解です。こうしておくと、凍った後もハム同士がくっつかず、使う分だけパリッと剥がして取り出せます。手順は、ラップを広げてハムを並べ、1枚包んだら折り返して次の1枚を重ねる…とミルフィーユ状にしていき、最後にフリーザーバッグに入れて空気を抜いて冷凍庫へ。全部まとめてラップに包んでしまうと、カチカチに固まって1枚だけ剥がせず、結局全部解凍するはめになります。仕切りを挟むこのひと手間が、あとの使いやすさを大きく左右します。凍ったままお弁当のおかずやチャーハンに使えるので、朝の時短にもなりますよ。
冷凍焼けとニオイ移りを防ぐカギは「空気の遮断」。ラップで包んだあと、フリーザーバッグの口を少しだけ開けてストローで中の空気を吸い出すと、真空に近い状態で密閉できます。約1ヶ月おいしさをキープする裏ワザです。
ブロックハムは使う分量に小分けしてから
かたまり(ブロック)のハムを冷凍するときは、あらかじめ使う分量ごとに切り分けてから冷凍するのがおすすめです。丸ごと冷凍すると、使うたびに固い塊を解凍して切り分けることになり、そのたびに全体の鮮度が落ちてしまいます。1回分ずつ(たとえばサラダ用、炒め物用など)にカットしてラップで包み、まとめて保存袋へ。厚めに切ったりスティック状にしたりと、使い道に合わせた形にしておくと解凍後すぐ調理に移れます。冷凍によって多少食感は変わるので、そのまま食べるより加熱調理に向く点は覚えておきましょう。炒め物やスープの具にすれば、風味の変化もほとんど気にならず最後までおいしく使い切れます。
冷凍に向くハム・向きにくいハムを知っておく
じつは、ハムなら何でも同じように冷凍できるわけではありません。ロースハムやショルダーハムのような加熱・調理向きのものは冷凍と相性がよく、解凍後に炒めたり焼いたりすればおいしく食べられます。一方で、水分が多いタイプやそのまま食べる前提の薄切りは、解凍時に水分(ドリップ)が出て食感が変わりやすい傾向があります。パッケージに「冷凍保存OK」と書かれた商品はメーカーが冷凍を想定しているので安心して凍らせられます。表示がない場合は、加熱調理に回す前提で冷凍するのが失敗しないコツ。「冷凍したら生では食べない、火を通す」と決めておけば、風味の変化も気になりにくく、無駄なく使い切れます。
解凍は「冷蔵室でゆっくり」がおいしさの分かれ道
冷凍ハムをおいしく食べる最後のカギは、解凍のしかたです。基本は、食べる分だけ冷蔵室に移してゆっくり自然解凍すること。低温で時間をかけて戻すと、ドリップ(うまみを含んだ水分)の流出を抑えられ、食感の劣化を最小限にできます。急ぐときは電子レンジの弱(解凍モード)で様子を見ながら、または加熱調理するなら凍ったまま鍋やフライパンへ入れてOKです。やってはいけないのが常温での放置解凍。表面の温度だけ上がって菌が増えやすく、食中毒のリスクが高まります。「前の晩に冷蔵室へ移しておく」を習慣にすれば、翌朝にはちょうどいい状態で使えて、忙しい朝もスムーズですよ。
同じように冷凍で1ヶ月ほど日持ちする加工品といえば、魚の干物もそのひとつ。塩や加工で日持ちする食品の冷凍のコツは、こちらの記事も参考になります。

生ハムの保存はちょっと違う|開封後2〜3日・冷凍3ヶ月
ひとくちに「ハム」といっても、生ハムは通常のロースハムなどとは保存の考え方が少し変わります。生ハムは加熱せずに食べることが多く、より丁寧な扱いが必要です。開封後の日持ちは冷蔵で2〜3日が目安、冷凍なら3ヶ月程度もつとされますが、風味を大切にするなら早めがおすすめ。ここでは、生ハムならではの保存の注意点と、スライスパック・原木タイプの違いを見ていきましょう。せっかくの繊細な風味を、最後までおいしく楽しむためのポイントです。
生ハムは「加熱前提でない」分だけデリケート
生ハムは、ロースハムのように加熱工程を経ていないものが多く、そのまま食べるぶん保存には気をつけたい食品です。開封後は冷蔵で2〜3日を目安に食べ切りましょう。空気に触れると乾燥して色が濃くなり、風味も落ちやすくなります。保存のコツは、1枚ずつくっつかないようにラップで包み、乾燥を防ぐこと。薄くてデリケートなので、雑に重ねるとはがれにくくなったり乾いたりします。そのまま食べる前提の食品だからこそ、清潔な手や箸で扱い、余ったらすぐ包んで冷蔵庫へ戻すのが基本です。少量ずつ楽しむものと考え、開けたぶんは数日で食べ切る計画にしておくと安心です。
すぐ食べ切れないなら小分けにして冷凍
生ハムも冷凍保存が可能で、開封後のものなら3ヶ月程度が目安です。ただし、冷凍が長くなるほど風味は落ちていくので、あくまで「食べ切れない分の保険」と考えましょう。手順は、1回で使う量ごとに小分けし、1枚ずつぴったりラップで包んでからフリーザーバッグで密閉。空気に触れさせないことが、風味を守る最大のポイントです。解凍は冷蔵室に移してゆっくり戻すと、ドリップが出にくく食感を保てます。ピザやパスタ、サラダのトッピングなど加熱料理や和える料理に使えば、多少の風味の変化も気になりません。「開けすぎて余った」ときの心強い味方になってくれます。
スライスパックと「原木」で保存法は変わる
生ハムには、スーパーで買う薄切りのスライスパックと、かたまりの「原木(げんぼく)」タイプがあります。スライスパックは開封後2〜3日が目安で、上で紹介したラップ密封が基本。一方、原木は本来もっと長期保存に向く形態ですが、家庭で扱う場合は切り口の乾燥とカビに注意が必要です。切り口にオリーブオイルを塗ったり、ラップや布で覆ったりして乾燥を防ぎ、風通しのよい涼しい場所や冷蔵で管理します。家庭で日常的に食べるなら、扱いやすいスライスパックを少量ずつ買うのが現実的。原木はイベントやパーティーなど「一気に使う機会」があるときに向いています。用途に合わせてタイプを選ぶと、ムダなく楽しめますよ。
ハムが傷むとどうなる?捨てる・食べるの見分け方
「賞味期限は切れてないけど、なんだか怪しい…」というとき、捨てるべきか食べていいか迷いますよね。ハムは傷むといくつかの分かりやすいサインが出ます。ここでは、見た目・におい・手触りでチェックするポイントと、とくに気をつけたい夏場の失敗例、そして冷蔵庫でも増える食中毒菌についての正しい知識をまとめます。判断基準を知っておけば、「なんとなく不安」から「これは大丈夫/これはダメ」と自信を持って決められるようになります。
危険なサインは「ヌメリ・酸っぱい臭い・変色」
ハムが傷んだかどうかは、次の3つのサインで見分けられます。ひとつめは表面のヌメリ。触るとネバッ、ヌルッとした感触があれば、雑菌が増えている証拠です。ふたつめは酸っぱい・アンモニアのような刺激臭。開けた瞬間ツンとくる異臭があれば食べないでください。みっつめは変色で、灰色や緑がかった色、糸を引くような状態は明らかにアウトです。ハムはもともとピンク色ですが、酸化で少し茶色っぽくなる程度なら加熱調理で食べられることもあります。ただし、ヌメリや異臭など複数のサインが重なっていたら、迷わず処分しましょう。「もったいない」より「体が大事」。ひとつでも強い違和感があれば、食べないのが正解です。
やりがちな失敗②:夏場の常温放置で一気に傷む
意外と多いのが、お弁当作りや調理中にハムをキッチンに出しっぱなしにしてしまう失敗です。とくに夏場は室温が高く、常温に数時間置いただけで菌が一気に増え、表面がヌメついたり酸っぱい臭いが出たりすることがあります。ハムは加工食品とはいえ、高温に弱い生鮮寄りの食品です。使う分だけ取り出したら、残りはすぐ冷蔵庫へ戻すのが鉄則。作り置きやお弁当に入れる場合も、常温で長く置かず、保冷剤を使うなどして温度を上げない工夫をしましょう。「ちょっとの間だから」と出しっぱなしにした数時間が、傷みの引き金になります。こまめに冷蔵庫に戻す習慣が、いちばんの予防策です。
冷蔵庫でも増える「リステリア」に注意
覚えておきたいのが、リステリアという食中毒菌の存在です。厚生労働省によると、リステリアは4℃以下の低温でも、12%という高い塩分濃度下でも増殖できるという、やっかいな性質を持っています。生ハムなどの食肉加工品は原因食品の例として挙げられており、「冷蔵庫に入れているから安心」とは言い切れません。予防のポイントは、期限内に食べること、開封後は期限に関わらず速やかに消費すること、そして加熱して食べること。リステリアは加熱で死滅するため、心配なときは火を通せば安心です。とくに妊娠中の方は感染しやすくなるため、生ハムなどは注意が必要とされています。正しい知識があれば、必要以上に怖がらず上手に付き合えます。
リステリアは冷蔵庫内でも増える菌です。冷蔵庫を過信せず、開封後は賞味期限に関わらず早めに食べ切りましょう。妊娠中の方や抵抗力の弱い方は、生ハムなどはできるだけ加熱してから食べると安心です。(出典:厚生労働省「リステリアによる食中毒」)
保存方法別で日持ちを比較|食材保存のミカタ調べ
ここまで紹介してきた保存方法を、ひと目でわかるように表にまとめました。「結局どれくらいもつの?」という疑問に、保存方法別・種類別で答えます。あわせて、多くの人が誤解しがちな賞味期限のポイントや、余ったハムをおいしく使い切るアイデアも紹介します。数字で全体像をつかんでおくと、買うときも保存するときも迷わなくなりますよ。
ハムの保存期間ひと目でわかる比較表
下の表は、これまで紹介した保存の目安をまとめたものです。あくまで一般的な目安なので、実際にはパッケージの表示と食材の状態を優先して判断してください。開封後は日数に関わらず、ヌメリや異臭がないかを毎回チェックするのが安全です。
| 種類・状態 | 冷蔵の日持ち目安 | 冷凍の日持ち目安 |
|---|---|---|
| スライスハム(未開封) | 記載期限(製造から2〜3週間) | 約1ヶ月 |
| スライスハム(開封後) | 3〜4日 | 約1ヶ月 |
| ブロックハム(開封後) | 3〜4日 | 約1ヶ月 |
| 生ハム(開封後) | 2〜3日 | 約3ヶ月 |
実は「開封後は賞味期限が無効になる」って知ってた?
意外と知られていないのですが、ハムの賞味期限は開封した瞬間から目安として使えなくなります。「期限まであと1週間あるから大丈夫」と思っていても、それは未開封のまま正しく冷蔵した場合の話。封を切って空気に触れれば、表示の日付より早く傷むことは十分あり得ます。逆に言えば、開封後は日付ではなく「開けてから何日たったか」と「見た目・におい・手触り」で判断するのが正解です。表示を鵜呑みにせず、自分の五感でチェックする——これがハムを安全においしく食べ切るいちばん確実な方法。日付だけに頼らないクセをつけると、食中毒のリスクもぐっと減らせます。
余ったハムをおいしく使い切るアイデア
「使い切れそうにない」と気づいたら、早めに料理へ回すのが正解です。冷蔵で残ったハムは、チャーハンやスープ、野菜炒めの具にすれば加熱調理でおいしく消費できます。冷凍したハムも、凍ったまま炒め物やパスタ、ピザの具に使えば手軽。細かく刻んでポテトサラダやオムレツに混ぜ込むのもおすすめです。加熱すれば食感の変化も気になりにくく、風味も引き立ちます。「そのまま食べる用」に買ったハムでも、傷む前なら加熱調理に切り替えればムダになりません。作り置きのおかずに少量ずつ入れておけば、彩りも栄養もプラスできて一石二鳥。余らせて捨てるより、早めにひと手間かけて使い切りましょう。
ハムをおいしく使い切る保存アイデア|まとめ買い・作り置き
最後に、暮らしのシーン別にハムを賢く保存・活用するアイデアを紹介します。特売でまとめ買いした大量のハム、週末の作り置き、忙しい朝のお弁当——それぞれの場面で「どう保存すれば無駄なく使えるか」を知っておくと、食材ロスがぐっと減ります。冷凍を上手に取り入れれば、ハムは想像以上に頼れる常備食材になりますよ。
大家族のまとめ買いは「小分け冷凍」で無駄なく
特売でハムを大量に買ったときは、使う分だけ冷蔵に残し、残りはすぐ小分け冷凍するのが正解です。まとめ買いのメリットを活かすには、買ったその日のうちに1回分ずつ包み分けておくのがコツ。スライスなら1枚ずつ、ブロックなら用途別にカットして冷凍しておけば、約1ヶ月のあいだ好きなタイミングで使えます。ありがちな失敗は、大袋を開けて冷蔵室に入れっぱなしにし、結局3〜4日で使い切れずダメにしてしまうこと。「開けたら冷凍」を前提に買えば、まとめ買いでも無駄が出ません。家族が多い家庭ほど、この小分け冷凍が食費の節約にも効いてきます。
まとめ買いしたら「その日のうちに使う分(冷蔵)」と「後で使う分(冷凍)」に仕分けするのが鉄則。冷凍分は1回で使い切れる量ずつ包んでおくと、必要なぶんだけ解凍でき、二度冷凍による品質低下も防げます。
週末の作り置きに「冷凍ハム」が便利
週末にまとめて料理を仕込む作り置き派の方にも、冷凍ハムは強い味方です。冷凍しておいたハムは凍ったまま炒め物やスープに使えるので、作り置きおかずの彩りやうまみをサッと足せます。たとえばマカロニサラダやキッシュ、野菜炒めなどに刻んで加えれば、火を通すことで風味もアップ。作り置きは常温で長く置かず、粗熱がとれたらすぐ冷蔵・冷凍で保存し、清潔な容器を使うのが安全のポイントです。冷凍ハムを常備しておけば、「あと一品、彩りがほしい」というときにも役立ちます。まとめて仕込む習慣に冷凍ハムを組み込むと、平日の料理がぐっとラクになりますよ。
ハムと一緒に炒め物やスープに使う野菜も、まとめ買いして冷凍しておくと平日がぐっとラクになります。野菜の冷凍保存のコツはこちらにまとめています。

「特売でつい野菜を買いすぎて、気づいたら冷蔵庫の奥でしなびていた…」そんな経験、ありますよね。もったいないから捨てたくない、その気持ちよくわかります。でも実は、…
忙しい朝は「凍ったままお弁当」でひと工夫
忙しい朝のお弁当作りには、冷凍ハムをそのまま活用するのがおすすめです。1枚ずつ仕切って冷凍しておけば、朝に必要な枚数だけパッと取り出せて、炒めたり卵焼きに巻いたりとアレンジ自在。お弁当に入れる場合は、必ず加熱してから詰めるのが安全のポイントです。凍ったままフライパンでサッと火を通せば、朝の忙しい時間でも手早く一品完成します。生のまま入れるより加熱したほうが傷みにくく、暑い季節のお弁当も安心。前の晩に使う枚数を冷蔵室に移しておけば、朝はさらにスムーズです。冷凍ハムをストックしておくだけで、毎朝のお弁当作りの負担がずいぶん軽くなりますよ。
まとめ|ハムは「開けたら早め・迷ったら冷凍」で無駄なく使い切ろう
ハムの保存でいちばん大切なのは、「未開封と開封後で日持ちがまるで違う」ということを知っておくことです。未開封ならパッケージの賞味期限(製造から2〜3週間が目安)まで冷蔵でもちますが、一度開けたら空気に触れて傷みが進み、冷蔵では3〜4日が使い切りの目安になります。すぐに食べ切れないなら、開けたその日のうちに冷凍へ回すのが正解。ラップで密着させて空気を遮断すれば、約1ヶ月おいしさをキープできます。生ハムは開封後2〜3日とよりデリケートなので、少量ずつ楽しむのがコツです。そして、リステリアのように冷蔵庫でも増える菌があることを忘れず、開封後は期限に関わらず早めに、心配なときは加熱して食べれば安心です。
今日から実践できるポイントを、最後にまとめておきます。
- 未開封のスライスハムは冷蔵で記載期限(製造から2〜3週間目安)までOK
- 開封後は冷蔵で3〜4日が目安。ラップ密着+保存袋でチルド室へ
- すぐ使い切れないなら開封日に冷凍。約1ヶ月キープできる
- スライスは1枚ずつ挟んで冷凍、ブロックは使う分に小分け
- 解凍は冷蔵室でゆっくり。加熱調理なら凍ったままでOK
- 生ハムは開封後2〜3日・冷凍3ヶ月。より丁寧に扱う
- ヌメリ・酸っぱい臭い・変色があれば食べずに処分する
ハムは正しく保存すれば、思っている以上に長持ちして、最後までおいしく使い切れる食材です。「もったいないから」と無理に食べるのではなく、開けたら早めに、余ったら冷凍、という習慣をつけるだけで、食品ロスも食中毒の不安もぐっと減ります。まずは次にハムを開けたとき、パックに開封日を書いてみることから始めてみませんか。ちょっとした工夫の積み重ねが、冷蔵庫のムダをなくす第一歩になりますよ。
※本記事の食品安全に関する情報は、厚生労働省「リステリアによる食中毒」およびニッポンハム公式情報を参考にしています。保存期間はあくまで目安です。最新情報や個別商品の詳細は、各メーカーの公式サイトや商品パッケージの表示をご確認ください。

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